美肌道

第9話 まるでイリュージョン! 角質ケアの奇跡

 

角質ケアは、お任せよりも毎日のセルフケア

 

 角質ケアサロンへ通って2~3週間もすると、これは通常のエステティックサロン感覚で施術者にすべてを委ねるものではなく、毎日のセルフケアこそが大切なことに違いないとわかってきました。そこで自宅での角質ケアを毎日始めることにしたのです。マッサージ用のクレンジング剤を買い込み、手持ちの洗顔クリーム、軽めの化粧水や乳液を準備してスタートです。
 この角質ケアはお肌への負担を最小限にするために、「こんなにですか?」と驚かずにはいられないほどお肌を優しく扱い、マッサージクリームも多めに使います。
 手に力を入れない超優しいお手入れに慣れないうちは多少難しさも感じますが、欲張らずにマッサージ時間を厳守し、力が入り過ぎないケアのやり方を守ればなんとかなるようです。
 一週間ほど自宅でケアを続けているうちに、化粧水は保湿ものではなく、収斂系化粧水のほうが良いと感じ始め、洗顔クリームもシンプルで洗浄力のあるタイプに替えました。毎日自分で角質ケアをしていると、ケアの後には化粧水で引き締める必要をリアルに感じましたし、洗顔料も洗浄力のあるもののほうが心地よいと実感して、この結論へと辿り着きました。

 

透明人間!? 顔が上へ上へと 

 

 こうして毎日の角質ケアを始めて2カ月くらい経ったある日の夜のことです。いつものようにクレンジングでのマッサージとダブル洗顔を終えて、鏡の前で収斂化粧水を毛穴の奥へと入れ込む仕上げのケアをしていた時、それは起こりました。 化粧水をつけて肌にしっとり感を覚え始めた頃、突然、誰もいないはずの部屋の中で、まるで向い側から誰かが私の両頬をむんずと掴んできて、ンッギュ~~~ッと上に向かってつまみ上げているとしか思えないような感覚が顔に起こったのです!
「え、ええ!?」と声を上げて思わず目を凝らすと、信じられないことに鏡の中の顔がめきめきと引き締まり、リフトアップしていくのです! 
「ひえー! そんな馬鹿な~!」と驚いているその間にも顔には、キュ~~~ッ、キュ~~~ッ、キュ~~~ッとつまみ上げられ続けているような強烈な感覚が続いています。
「うぉー!!! うそー! ちょ、ちょっとぉーーーっっっ!!!」と叫びまくる私。
 しばらくすると嵐のような感覚が顔から去り、鏡を見るとそこにはお肌がキュッとリフトアップして明らかに引き締まった、突如グンと若返った自分が目を丸くしてこちらを見つめていたのです。
「なにこれ?」

 

本物の若返りとは“懐かしい自分に再会すること”

 

 茫然自失とはこのこと。それからしばらく一人鏡の前に座り直し、驚愕顔の自分を見つめ続けました。 ジーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。
 頬が20代の頃のようにキュッと上がり、放齢線が消え、小鼻の脇に広がっていた毛穴の開きもいつの間にか消えています。輪郭がシャープになり、小鼻がすっきりと小さくなり、鼻筋が通ってきています。
 気のせいとはとても言えない、明確過ぎる変化が起こっていたのです! いくらお化粧を工夫しても、ヘアスタイルを変えても、お洋服に気を遣っても“若作り”という印象が拭えきれなくなってきていた今日この頃だったのに、忍び寄る影のような顔の加齢現象が一気に吹き飛ばされたようでした。
 そしてなにより鏡の中には本当に懐かしい過去の自分の顔があったのです。きれいになったとか、素敵になったとかいうことではなく、タイムスリップしたみたいな以前の若い頃の顔! これが本当の若返りです。
「これは本物だわ」思わずつぶやいていました。
 その後、これはすごい! すごいぞ!! やるぞー!!! おー!!!!! と、一人鏡の前で盛り上がりまくったことは言うまでもありません。