美肌道

第4話 スキンケアの概念が変わる!? 目からウロコがポロポロリン

 

リフトアップ! 若返り! そしてクマが消えた!?

 

 ジーーッと音が聞こえるくらいに鏡を覗き込む私。

 何が違う? 何が違う? いつもの顔と何が違っているの? とせわしなく心の中でつぶやきながら鏡に穴が開くほどの勢いで顔を見詰めました。

まず気づいたのは鼻の両脇から頬の高い位置に向かう肌がリフトアップしていることでした。

 当時37歳で、肌にはまだ深刻な衰えやトラブルを感じずにしのいでいましたが、この角質ケアを受けることによって、いつの間にか微妙に肌がたるんできていたことに気づかされたのです。なぜなら鏡の中には20代の頃を思い出させる、ちょっと若々しい引き締まった顔があったのですから。

 すごい! これはすごいのでは? たった一回でこれはすご過ぎる! 

 他には、他には何が違っているの? どこ? どこ? と、また心の中でつぶやきながら肌のチェックを始めると、今度は肌の色がずいぶんと明るくなっていることに気づきました。子供の頃からいつも気になっていた目の下のクマも心なしか薄くなっているように見えるのです。

 

目の下のクマは垢だったなんて

 

 しかし、そんなわけはありません。以前ある人にクマの悩みを相談したところ、その人が通っている某凄腕と誉れ高いエステティックサロンでは、「クマは骨格によるもので、肌の内側の血色の悪さが原因だからどうすることもできません。コンシーラーなどで隠すしかありませんね」と言うことだと聞き、絶望していましたから、角質ケア洗顔でクマが消えるはずはないのです。

 しかし、何度鏡を見てもクマは明らかに薄くなっていました。このあり得ない事実から目が離せなくなり、心は大混乱。クマが薄くなっている…でも気のせいのはず、うーん、でも…。

 苦し紛れに思わず振り返るとそこにはいつの間にか先程施術してくださった方がいらっしゃいました。

 まだ結果検証中でまごつきながらも「これはすごいですね。顔がリフトして肌色がかなり明るくなっています。一体どういうことですか?」と聞いてみました。

「これは肌の上の古い角質を取り去る技術ですから、下のほうにあった新しい肌が出てきて肌の色が明るく変わったのです。目元も明るくなりましたね」。

「!! 目元も明るくなったということはクマが薄くなったということですか?」

「そうですよ」

「クマに関しては気のせいなのかと思っていました!」

 驚きのあまり無礼を省みない率直さでこう言うと、その方はにこにこと「クマも汚れなのですよ」と教えてくれました。

 

汚れた顔で生きていたよ

 

 ガガーン! 

 心の中で叫んだのは言うまでもありません。

「汚れですか…」小さくショックを受けました。

 じゃあ、なにかい? 私の顔は、目の下のクマは、汚れで黒ずんでいたということなのかい? 何十年も汚れた顔で暮らしていたと? と激しく詰め寄りたい衝動を抑えつつ、実際には小さく「毎日洗顔はしているのですけどね」とつぶやいてみました。

 これには施術者の方をはじめ、スタッフの方々も皆、にこにこ、うんうんと頷きながら「そうですよね」とおっしゃってくれたことを覚えています。

 「古い角質というのは普通のクレンジングや洗顔では落とせないのですよ。特に目の周りなど凹凸のある部分は洗いずらいですから、堀の深い顔ほどクマができやすいのです。ですから皆さん肌の色がくすんでくるのです。余分なものを取ったあとは収斂系の化粧水で引き締めると肌がリフトアップしますし、輪郭も引き締まってきますよ」

 この言葉を聞いてもう一度鏡を見ると自分の目がいつもよりくっきりと開いていることに気づきました。

「これまで、肌のお手入れに一番効果があるのは保湿化粧水とか美容液だと思っていました。でも、ここでは化粧水と乳液だけで仕上げていましたよね?」

「まず肌の上の古い角質を取ることが重要なのです。それさえすれば肌は自分の力で潤ってきますから」

「保湿じゃなくて、取ることですか? 私はここ何年もずっとお肌には保湿がすべてだと思い続けてきました。本当に目からウロコです」

 一枚目のウロコが目からはらりと落ちた瞬間でした。