10月の風邪









最近、急に寒くなってきました。

 

つい最近までは暑い日もあり、そして、この寒さですから

 

このアップダウンのすごさに身体も揺れて

 

風邪をひいていらっしゃる方も少なくないようです。

 

この寒暖の差はアーユルヴェーダでいうところの不安定な質・ヴァータです。

 

ヴァータの冷えと不安定さで風邪をひくというわけです。

  

風邪をひいたときは温かくして過ごすと快復が早くなりますよね。


ところが、10月の風邪

 

ちょっと気を付けなければならない人々


いるのです。

 

それは更年期のお年頃で、

 

ホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)のある方。

 

 

ホットフラッシュとは、エストロゲン(女性ホルモン)が減少するために

 

体内の熱のコントロールができなくなり、熱が暴走するような現象です。

 

一般的にほてり、のぼせ、大量の汗などの症状が出ます。

 

この熱の暴走はアーユルヴェーダでいうところの

 

ピッタの乱れ

 

 

ピッタとは熱の質を指します。

 

身体の質は、それが増え過ぎるとバランスを崩すという性質があるため、

 

たとえばホットフラッシュの症状を持つ方が生姜を食べることは、

 

さらなる悪化へと繋がります。

 

生姜は身体を温める食材ですが、

 

ピッタが増え過ぎている身体には、火に油を注ぐようなことになってしまいます。


こうした更年期症状を抱えた方が風邪をひくと、


身体は冷えているので温めますが、

 

ちょっと温かさがオーバーしてしまうと、

 

今度はホットフラッシュの方が


悪化してしまうのです。

 

 このような拮抗する症状を抱えた場合はちょっと厄介。

 


コツは、足元など冷えやすいところはガードして、

 

お腹なども冷えを感じるなら腹巻などで温かく保ちます。

 

しかし、


特に胸から上は熱くなり過ぎなように


注意が必要です。


また、アツアツのお粥やアツアツの飲み物は風邪の時でもNG

 

あちち! となる熱は、食事、飲み物、お風呂、シャワーのどれもが

 

ピッタを乱す原因となり、ホットフラッシュ症状のある方はさらに辛くなります。


ピッタ(熱)が強い方は


冷たいお水などを飲むと、


スーッとクールダウンしますので


ついついお冷を飲みたくなりますが、


風邪の時などは身体が弱っていて


特に胃腸は温かく保ったほうがいいので、


ほどほどにしておく方がいいでしょう。

 

冷たいお水を飲むとしてもほんの一口くらいずつにして、


あとはぬるい水やぬるいお食事がいいようです。


とは言え、ぬるい・・・


なんだか美味しくなさそうな響きですが、


これはやや低めの適温と心得て、慎重に温度を選ぶといいでしょう。


お水であれば常温なら問題はないはずです。


で、なぜ10月の風邪の話だったのか

 

というと、

 

10月は中旬頃まで

 

四季の中でピッタ

 

季節なのです。

 

太陽は夏と比べると日差しは和らいでいるように感じますが、

 

熱の質が強く、長時間日差しの強い場所で過ごすと

 

人によっては頭痛やジンマシンを起こす方もありますし、

 

更年期障害のホットフラッシュも影響を受けやすいのです。

 

 

ところが今年は9月の末から急激に寒くなって

 

風邪をひきやすくなっているため、つい温かくしようと考えて、

 

知らずに温め過ぎになってしまう方も

 

あるということなのです。

 

 

もちろん、更年期障害の症状が出ていない方以外は

 

風邪をひいたら温めてOKですが、

 

それでも真冬の風邪とはちょっと違っていると知っていれば、

 

おや? と思ったときに何か思い当たることがあるかもしれませんね。

 

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